ディーゼルオイル

お客様から、VWのカラベルTDIをお預かりしています。

2.5L直噴ディーゼルターボは同じくらいの車重の社用キャラバン3.0Lターボよりも全然走りが良いです。

さすが、ユーロディーゼルは違います ！

さて、今回はオイル交換とフィルター交換、点検です。

  オイルはワコーズのマルチロード15ｗ-40+スーパーフォアビークルを使います。このオイルは僕が以前乗っていたユーロディーゼル車で色々試した中ではダントツの洗浄性と高温度に対する粘度保持が期待できます。

ディーゼルエンジンに必要なオイル特性とは、高圧縮に耐えれる皮膜（粘度）、硫黄成分の中和洗浄性と、この2つだと思っています。

幸いなことに、日本にはディーゼル専用オイルがあります。（欧州にはほとんどなく兼用タイプです）

この、日本独自のディーゼルオイルは規格もさながら、本当に良いベースオイルを使ってかなり中和洗浄性を発揮します。

ディーゼルエンジンは軽油を燃料としています。軽油はの中には硫黄成分があります（最近ではサルファフリーと低硫黄軽油が多くなってきましたが・・・まだまだです）硫黄が燃焼すると亜硫酸ガスになり、さらに一部は硫酸になります。

硫酸。

どんな、ものか皆さんお分かりですよね？

この、硫酸は本来はエンジンオイルによって中和されます。しかし、その限界を超えるとエンジンオイル内に硫酸がたまり、最後にはエンジン内部を溶かします。

なので、ディーゼルエンジンのオイル交換はガソリンと比べると倍以上早くという指定なんですね。

その他、ディーゼルエンジンはエンジン内にカーボンがたまりやすいです。これは、燃焼した後にPM（NOX/PM法でおなじみのスス）がオイル内に進入するためです。このPMの中に先ほどの硫黄物質やらの有害物が入っているのですが、PMはオイルの粘度をたかめてしまい、ヘドロのようになってしまいます。

とくに、日本の道路事情だと速度が遅いのでエンジンの温度も低く完全燃焼しずらいのでなおさらPMがでます。

思い返してみてください、昔は渋滞する都内のダンプは煙モクモクで、高速道路のダンプはモクモクじゃなかったと思いませんか？

PMがたまればオイルがヘドロ状になるため、オイルポンプなどが吸い上げできなくなり、最終的にはエンジンが焼きついてしまいます。 さらには、DPF（触媒）のつまりなども発生します。


こういう特性からディーゼルエンジンにはしっかり洗浄性（中和性）と高圧縮にたえれる皮膜（粘度）が必要となります。

マフラーからでる排気ガスはきれいになっても軽油を燃料としていることから、エンジン本体から有毒成分がでています。

これらを大元で掃除してくれるのはエンジンオイルなのです。

そういう仕組みでありますので、日本のディーゼル専用オイルはその道路事情から世界一ディーゼルエンジンにやさしいオイルになっているということです。

ディーゼルオイル選びは奥が深くおもしろいとこでもあります。


☆たいちゃん日記☆
園でもプール遊びがあるらしく、毎朝ご機嫌で登園してくれています。
その、楽しかったプール遊びを帰ってきてからいっぱい話してくれます。最近一気に言葉が増えてきました。嬉しいことです。


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